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万里君からの動画メッセージ
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万里君の手書きメッセージ
僕から皆さんへのメッセージ

21年間、僕は親や友人に助けてもらいながら生きてきました。でも、この21年間、僕は人のために何か役に立つことをしてきただろうか。国内で手術を受けることができ、自分の心臓をきちんと修復して生きていれば、こんなことを考えることはなかったかもしれません。

2年前のある日、自分の命が移植手術でしか助からないことを知りました。逃れることができない現実を突きつけられた時、逆に強く「生きたい!」と思いました。決してあきらめる気にはなりませんでした。そして、様々な人たちに助けられ僕はここまで生きてくることができました。しかし、日本国内での資金援助とアメリカ人の臓器のドナーに巡り合わなければ、遠からず死は訪れます。

どうして3億円近くもかかる治療費を募金でお願いし、移植医療が可能なアメリカにまで渡って、僕は生きたいのだろうか。渡米移植が決まってから、ずっとそのことを考えてきました。臓器移植は、見知らぬ誰かの命を引き継ぎ、ふたり分の人生を歩むことを意味します。だからこそ自分なりの使命を果たさなければと思いました。

余命宣告の後、僕は大学の法学部に入学しました。法律家になって、自分と同じようにハンディを持った人間がもっともっと生きやすい社会に変えていきたいと考えたからです。数え切れない方々の善意に支えられ、守られた命だからこそ、全力で生き抜き、恩返ししたいんです。

残念ながら、入学直後に体調を崩し、大学生活は2週間で頓挫してしまいました。今は休学中ですが、必ず元気になって復学します。自分と同じように、先天性の疾患を持つ多くの子どもたちが苦しんでいます。その子たちを救うためにも頑張らなくてはいけません。移植手術が成功すれば今よりは動けるようになるはずですから。

道は極めて険しいですが、前を向いて生きて行くつもりです。夢がかなうよう努力します。どうか僕のことを少しでも覚えていて下さい。ありがとうございました。

橋本万里